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Raspberry Piに「ADXRS610」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

Raspberry Piは高い汎用性を持ち、様々なセンサーやデバイスを制御するのに適しています。この記事では、ジャイロセンサー「ADXRS610」をRaspberry Piに接続し、制御する手順について解説します。

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1. ADXRS610ジャイロセンサーの概要

ADXRS610は、アナログ・デバイセズ(Analog Devices)が提供するジャイロセンサーで、高精度な角速度の計測が可能です。ジャイロセンサーは物体の回転を検知し、その情報を提供します。Raspberry Piと組み合わせることで、様々なプロジェクトに活用できます。

2. ADXRS610の接続

ADXRS610は、通常、電源供給とアナログ出力の2本の線で構成されています。以下は、基本的な接続手順です。

  • VCC(赤色): 3.3Vまたは5Vの電源
  • GND(茶色): 接地
  • アナログ出力(他の色): アナログ入力ピン

これらをRaspberry Piの対応するピンに接続します。アナログ入力ピンの選定には、Raspberry Piモデルによって異なるため、適切なピンを確認してください。

3. Pythonコードの作成

次に、Pythonを使用してADXRS610を制御するためのコードを作成します。以下は、基本的な例です。

import RPi.GPIO as GPIO
import time

# アナログ入力ピンの設定
analog_pin = 0

def read_gyro():
    # ADC(アナログ・デジタル・コンバータ)から値を読み取る処理
    reading = GPIO.input(analog_pin)
    return reading

try:
    # GPIOの初期化
    GPIO.setmode(GPIO.BOARD)
    
    while True:
        gyro_value = read_gyro()
        print(f"ジャイロセンサーの値: {gyro_value}")
        time.sleep(1)

except KeyboardInterrupt:
    print("プログラムを終了します。")
    GPIO.cleanup()

4. コードの実行と確認

コードを実行する前に、Raspberry PiにGPIOライブラリをインストールしてください。

sudo apt-get update
sudo apt-get install python3-rpi.gpio

その後、作成したPythonコードを実行してジャイロセンサーの値を読み取ります。ジャイロセンサーを回転させると、値が変動することが確認できるでしょう。

これで、Raspberry PiにADXRS610を接続し、Pythonを使用して基本的な制御を行う手順が完了しました。利用シーンに合わせて、取得したデータを活用するさまざまなプロジェクトを展開することが可能です。