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Raspberry Piに「NEO-M8」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

Raspberry Piは小型で高性能なシングルボードコンピューターで、様々なセンサーやモジュールを組み合わせて利用することができます。この記事では、GPSモジュール「NEO-M8」をRaspberry Piに接続し、位置情報を取得する方法について解説します。

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1. NEO-M8 GPSモジュールの概要

NEO-M8は、高精度な位置情報を提供するGPSモジュールであり、Raspberry Piなどのデバイスと組み合わせて利用されます。NEO-M8は、シリアル通信を介してNMEAフォーマットのデータを送信し、緯度、経度、高度などの情報を提供します。

2. NEO-M8の接続

NEO-M8をRaspberry Piに接続するためには、以下の手順を実行します。

  • VCC(赤色): 3.3Vの電源
  • GND(茶色): 接地
  • TXD(白色): Raspberry PiのRXDピンに接続
  • RXD(緑色): Raspberry PiのTXDピンに接続

3. Raspberry Piのシリアル通信設定

Raspberry Piのシリアル通信を有効にするために、以下の手順を実行します。

  1. Raspberry Piの設定メニューを開きます。
  2. 「Interfacing Options」を選択し、シリアルを有効にします。
  3. シリアルコンソールを無効にします。

4. Pythonコードの作成

Pythonを使用してNEO-M8からのデータを受信するための簡単なコードを作成します。

import serial

ser = serial.Serial('/dev/ttyS0', 9600)  # '/dev/ttyS0'はRaspberry Piのシリアルポート

while True:
    try:
        data = ser.readline().decode('utf-8')
        if data.startswith('$GNGGA'):  # NMEAフォーマットのGGAセンテンス
            print("位置情報データ:", data)
            # ここでデータを解析して緯度、経度、高度などを取得する処理を追加
    except KeyboardInterrupt:
        break

ser.close()

このコードは、NEO-M8から送られてくるデータを読み取り、GGAセンテンスから位置情報を抽出します。

5. コードの実行と動作確認

コードを実行する前に、依存関係としてpyserialをインストールしておく必要があります。

pip install pyserial

その後、コードを実行してNEO-M8からの位置情報を取得できるか確認します。

これで、Raspberry PiにNEO-M8を接続し、Pythonコードを使用して位置情報を取得する準備が整いました。この基本的な構成をベースに、さらに高度なプロジェクトやアプリケーションを構築することが可能です。