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Raspberry Piに「UM7」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

Raspberry Piは豊富なGPIOピンを備え、様々なデバイスやセンサーを制御するための優れたプラットフォームです。この記事では、慣性計測装置(IMU)である「UM7」をRaspberry Piに接続し、制御する手順について解説します。

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1. UM7の概要

UM7は、姿勢、加速度、角速度、地磁気などの情報を提供する小型のIMUセンサーです。Raspberry Piと組み合わせることで、様々なプロジェクトで姿勢制御や動きの検知を行うことができます。

2. 接続と配線

UM7は通常、シリアル通信(UART)を使用してデータを送受信します。以下は、UM7をRaspberry Piに接続するための基本的な配線例です。

  • UM7 RX(受信) → Raspberry Pi TX (GPIO 14)
  • UM7 TX(送信) → Raspberry Pi RX (GPIO 15)
  • UM7 GND → Raspberry Pi GND
  • UM7 VIN → Raspberry Pi 3.3V

3. Raspberry Piコードの作成

Raspberry PiでUM7を制御するには、Pythonを使用してシリアル通信を行います。以下は、簡単な例です。

import serial

ser = serial.Serial('/dev/ttyS0', 57600)  # Raspberry PiのUARTポートとボーレートを指定

try:
    while True:
        data = ser.readline().decode('utf-8')
        print(data)
except KeyboardInterrupt:
    ser.close()

このコードは、UM7から送信されるデータを読み取り、コンソールに表示するものです。実際のプロジェクトでは、取得したデータを解析して必要な情報を抽出することが一般的です。

4. UM7のデータ解析と制御

UM7が提供するデータは、姿勢や加速度などの情報が含まれます。これらのデータを解析して、特定の動作や条件に基づいてRaspberry Piが制御するアクションを定義することができます。

5. コードの実行と動作確認

最後に、書いたコードをRaspberry Piに保存し、実行してUM7からのデータが正しく取得できるか確認します。

これで、Raspberry PiにUM7を接続し、データを取得して制御するための基本的な手順が完了しました。UM7を使用した慣性計測に基づくプロジェクトを構築する際には、具体的な用途に合わせてデータ処理や制御のアルゴリズムを追加してください。