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Arduinoに「MAX31855」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

Arduinoは多くのセンサーやデバイスと組み合わせて使用できる強力なプラットフォームです。この記事では、「MAX31855」と呼ばれるサーモクプル・アンプをArduinoに接続し、温度データを制御する方法について解説します。

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1. MAX31855の概要

MAX31855は、サーモクプルからの微小な電圧を測定し、それをデジタルな温度データに変換するIC(集積回路)です。これを使用することで、高精度で温度を計測できます。通常、このデバイスは非常に高温の環境や厳しい条件下での温度計測に利用されます。

2. MAX31855の接続

MAX31855をArduinoに接続するには、以下のように接続します。

  • VCC: 5Vの電源
  • GND: 接地
  • SCK: SPIクロック
  • CS: SPIチップセレクト
  • MISO: SPIデータ出力

これらのピンを適切なArduinoピンに接続します。

3. Arduinoライブラリの導入

MAX31855を制御するためには、専用のライブラリが必要です。Arduino IDEを開いて、ライブラリマネージャーから"Adafruit MAX31855"を検索し、インストールします。

4. Arduinoコードの作成

次に、Arduino IDEで以下のようなコードを書きます。

#include <Adafruit_MAX31855.h>

#define MAX31855_CS_PIN 10  // CSピンの指定

Adafruit_MAX31855 thermocouple(MAX31855_CS_PIN);

void setup() {
  Serial.begin(9600);
  Serial.println("MAX31855 Test");
}

void loop() {
  delay(1000);

  double celsius = thermocouple.readCelsius();
  double fahrenheit = thermocouple.readFahrenheit();

  Serial.print("Temperature (C): "); Serial.println(celsius);
  Serial.print("Temperature (F): "); Serial.println(fahrenheit);
}

このコードは、MAX31855から温度データを読み取り、シリアルモニターに表示するものです。

5. コードのアップロードと動作確認

Arduinoにコードをアップロードし、シリアルモニターを開いて温度データが正しく表示されるか確認します。温度センサーが正しく接続されていれば、実際の温度データが表示されるはずです。

これで、ArduinoにMAX31855を接続し、温度データを取得するための基本的な手順が完了しました。これをベースにして、温度データを用いた様々なプロジェクトを構築することができます。