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Raspberry Piに「GP2Y0A02YK」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

Raspberry Piは豊富なGPIOピンを備えたシングルボードコンピュータで、様々なセンサーやアクチュエーターを制御するのに適しています。この記事では、赤外線距離センサー「GP2Y0A02YK」をRaspberry Piに接続し、距離情報を取得して制御する方法について解説します。

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1. GP2Y0A02YKセンサーの概要

GP2Y0A02YKは、シャープ株式会社が製造した赤外線距離センサーです。このセンサーは、物体までの距離を赤外線を使って非常に正確に計測することができます。Raspberry Piと組み合わせることで、プロジェクトでの物体検知や距離計測などに利用できます。

2. GP2Y0A02YKの接続

GP2Y0A02YKには、通常、三つの線があります。

  • VCC(赤色): 5Vの電源
  • GND(茶色): 接地
  • アナログ出力(黒または白): アナログピン

これらをRaspberry PiのGPIOピンに接続します。例えば、VCCを5Vに、GNDをGNDに、アナログ出力をRaspberry Piの任意のアナログピンに接続します。

3. Pythonコードの作成

Raspberry Piでは、Pythonを使用してGP2Y0A02YKを制御することが一般的です。以下は、簡単な距離計測の例です。

import RPi.GPIO as GPIO
import time

# GPIOピンの設定
sensor_pin = 17
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(sensor_pin, GPIO.IN)

def get_distance():
    try:
        while True:
            if GPIO.input(sensor_pin) == GPIO.HIGH:
                print("物体が検知されました!")
            else:
                print("物体が検知されていません。")

            time.sleep(1)

    except KeyboardInterrupt:
        GPIO.cleanup()

get_distance()

このコードは、指定したGPIOピン(ここでは17番)に接続されたGP2Y0A02YKからの信号を監視し、物体が検知されたかどうかを出力します。適宜、GPIOピンや検知されたと判断する閾値などを変更することができます。

4. コードの実行と動作確認

コードを保存して実行すると、Raspberry PiがGP2Y0A02YKからの距離情報を監視し、検知状態を表示します。これで、Raspberry PiにGP2Y0A02YKを接続し、物体の検知などの制御を行うための基本的な手順が完了しました。

GP2Y0A02YKの応用として、様々なプロジェクトで活用することができます。例えば、自動ドアやロボットの障害物回避などのアプリケーションが考えられます。