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Raspberry Piに「MPX5050」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

Raspberry Piは、小型で手軽に利用できるシングルボードコンピュータであり、様々なセンサーやデバイスと組み合わせて利用することができます。この記事では、気圧センサー「MPX5050」をRaspberry Piに接続し、制御する手順について解説します。

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1. MPX5050気圧センサーの概要

MPX5050は、気圧を測定するためのセンサーで、アナログ出力を提供します。Raspberry Piと組み合わせることで、気圧データを取得し、気象観測や高度計などのプロジェクトに活用できます。

2. MPX5050の接続

MPX5050には通常、三つの端子があります。

  • Vout(信号出力)
  • Vcc(電源)
  • GND(接地)

これらをRaspberry Piに接続します。MPX5050のVoutをRaspberry Piのアナログ入力ピンに接続し、Vccを3.3Vに、GNDをGNDに接続します。

3. Raspberry Piコードの作成

Raspberry PiでMPX5050を制御するには、Pythonなどのプログラム言語を使用します。以下は、Raspberry Piに接続されたMPX5050から気圧データを読み取るシンプルなPythonコードの例です。

import spidev
import time

# SPIデバイスの初期化
spi = spidev.SpiDev()
spi.open(0, 0)  # バス0、デバイス0を使用

def read_mpx5050():
    adc_value = spi.xfer2([0x00, 0x00])  # SPIを通じてADC値を取得
    pressure = ((adc_value[0] << 8) | adc_value[1]) & 0x3FF  # 10ビットADC値に変換
    return pressure

try:
    while True:
        pressure_value = read_mpx5050()
        print(f"気圧データ: {pressure_value}")
        time.sleep(1)

except KeyboardInterrupt:
    spi.close()  # プログラムが終了するときにSPIデバイスを閉じる

4. コードの実行と動作確認

コードを保存し、Raspberry Pi上で実行します。これにより、MPX5050から読み取った気圧データが表示されます。適宜、取得したデータを用いて気圧の変動を解析したり、他のセンサーデータと組み合わせて応用することが可能です。

これで、Raspberry PiにMPX5050を接続し、気圧データを取得するための基本的な手順が完了しました。様々なプロジェクトでMPX5050を利用して、気象データを取得するなどのアプリケーションを開発することができます。