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Raspberry Piに「MPU-9250」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

Raspberry Piは豊富なGPIOピンを搭載しており、様々なセンサーやモジュールを接続して利用することができます。この記事では、加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサーを統合した「MPU-9250」をRaspberry Piに接続し、制御する方法について解説します。

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1. MPU-9250センサーモジュールの概要

MPU-9250は、加速度センサー、ジャイロセンサー、および磁気センサーを一体化した9軸センサーモジュールです。これにより、様々な動きや姿勢の計測が可能となります。Raspberry Piに接続して制御することで、ロボット、ドローン、バーチャルリアリティなどのプロジェクトで活用できます。

2. MPU-9250の接続

MPU-9250をRaspberry Piに接続するためには、I2C通信を使用します。通常、以下のような接続が行われます。

  • VCC(赤色): 3.3Vの電源
  • GND(茶色): 接地
  • SDA(青色): I2Cデータライン
  • SCL(黄色): I2Cクロックライン

これらをRaspberry Piの対応するGPIOピンに接続します。

3. Raspberry Piコードの作成

Raspberry PiでMPU-9250を制御するためには、Pythonを使用することが一般的です。以下は、必要なライブラリをインストールし、基本的なコードの例です。

# 必要なライブラリのインストール
sudo pip3 install mpu6050-raspberrypi

# コードの作成
import time
from mpu6050 import mpu6050

sensor = mpu6050(0x68)  # MPU-9250のI2Cアドレス

while True:
    accelerometer_data = sensor.get_accel_data()
    gyro_data = sensor.get_gyro_data()
    magnetometer_data = sensor.get_compass_data()

    print(f"加速度: {accelerometer_data}")
    print(f"ジャイロ: {gyro_data}")
    print(f"磁気: {magnetometer_data}")

    time.sleep(1)

このコードは、MPU-9250から取得した加速度、ジャイロ、磁気のデータを1秒ごとに表示する簡単な例です。

4. コードの実行と動作確認

コードを保存し、実行すると、MPU-9250からのデータが取得されて表示されるはずです。これにより、Raspberry Pi上でMPU-9250を制御し、センサーデータを取得する基本的なプロセスが完了しました。

MPU-9250はその多機能なセンサー統合により、様々なプロジェクトで利用できるため、この基本的な制御をベースにして様々なアプリケーションを構築することが可能です。