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Arduinoに「MS5803」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

Arduinoはさまざまなセンサーやモジュールを利用して様々なプロジェクトを実現するのに適しています。この記事では、気圧センサー「MS5803」をArduinoに接続し、制御する方法について解説します。MS5803は気圧と温度を同時に計測できるセンサーであり、気象観測や高度計の構築などに活用されます。

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1. MS5803気圧センサーの概要

MS5803は、気圧と温度のデータを同時に取得できるセンサーで、I2C通信を介してデータを取得します。通常、VCC、GND、SCL(クロック)、SDA(データ)の4本の線で接続されます。

2. MS5803の接続

MS5803をArduinoに接続するために、以下のように配線を行います。

  • VCC: 5Vの電源
  • GND: 接地
  • SCL: I2Cクロックピン(通常A5ピン)
  • SDA: I2Cデータピン(通常A4ピン)

3. Arduinoライブラリのインストール

MS5803を制御するためには、専用のライブラリをArduino IDEにインストールする必要があります。ライブラリマネージャーを使用して「MS5803」を検索し、インストールします。

4. Arduinoコードの作成

次に、Arduino IDEを開き、以下のようなサンプルコードを使用してMS5803を制御します。

#include <Wire.h>
#include <MS5803.h>

MS5803 sensor;

void setup() {
  Serial.begin(9600);
  
  if (!sensor.begin()) {
    Serial.println("MS5803 センサーが見つかりませんでした。接続を確認してください。");
    while (1);
  }
}

void loop() {
  sensor.read(); // データの読み込み
  
  float pressure = sensor.getPressure();
  float temperature = sensor.getTemperature();

  Serial.print("気圧: ");
  Serial.print(pressure);
  Serial.print(" hPa, 温度: ");
  Serial.print(temperature);
  Serial.println(" ℃");

  delay(1000); // 1秒ごとにデータを更新
}

このコードは、MS5803から気圧と温度のデータを取得し、シリアルモニターに表示するものです。必要に応じてデータを利用して、様々なプロジェクトに組み込むことができます。

5. コードのアップロードと動作確認

最後に、書いたコードをArduinoにアップロードし、シリアルモニターを開いてデータが正しく表示されるか確認します。

これで、ArduinoにMS5803を接続し、気圧と温度のデータを取得するための基本的な手順が完了しました。MS5803のデータを用いて、気象情報の収集や高度の計測など、様々なプロジェクトを実現することができます。