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Arduinoに「NEO-M8」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

GPS(Global Positioning System)は、位置情報を利用したプロジェクトやデバイスの開発において重要な要素です。本記事では、高性能なGPSモジュールである「NEO-M8」をArduinoに接続し、位置情報を取得する方法について解説します。

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1. NEO-M8の概要

「NEO-M8」は、u-blox社が製造したGPSおよびGNSS(Global Navigation Satellite System)モジュールの一つです。このモジュールは、GPSだけでなく、GLONASS、Galileo、BeiDouなどの複数の衛星システムと通信し、高い精度で位置情報を提供します。

2. NEO-M8の接続

NEO-M8は、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)通信を使用してデータを送受信します。以下は、NEO-M8をArduinoに接続するための基本的な接続例です。

  • VCC(赤色): 5Vの電源
  • GND(茶色): 接地
  • TX(送信): ArduinoのRXピンに接続
  • RX(受信): ArduinoのTXピンに接続

3. Arduinoコードの作成

Arduino IDEを開き、以下のようなサンプルコードを書きます。このコードは、NEO-M8から取得した位置情報(緯度と経度)をシリアルモニターに表示するものです。

#include <SoftwareSerial.h>

SoftwareSerial neoM8Serial(10, 11); // RX, TX

void setup() {
  Serial.begin(9600);
  neoM8Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  while (neoM8Serial.available()) {
    char c = neoM8Serial.read();
    Serial.print(c);
  }
}

4. コードのアップロードと動作確認

コードをアップロードしたら、ArduinoとNEO-M8が正しく通信しているか確認します。シリアルモニターに緯度と経度が表示されれば、NEO-M8の接続は成功しています。

5. 位置情報の解析と利用

取得した緯度と経度情報は、さまざまなプロジェクトやアプリケーションで活用できます。地図アプリケーションやウェアラブルデバイス、気象観測システムなど、幅広い分野で利用が可能です。

この記事では基本的な接続と動作確認を紹介しましたが、より高度なプロジェクトに発展させるためには、NEO-M8の仕様書やArduinoライブラリのドキュメントを参照することをお勧めします。