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Arduinoに「PT1000」を接続し制御する

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    Shou Kawakami / 川上翔
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はじめに

PT1000は、温度計測に使用されるプラチナ抵抗温度デバイス(RTD)の一種です。この記事では、ArduinoにPT1000を接続し、温度を計測・制御する方法について詳しく解説します。

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1. PT1000の概要

PT1000は、温度変化に伴って抵抗値が変動するプラチナ製の抵抗体を利用しています。温度と抵抗値の関係は国際標準(IEC 60751)に基づいており、これを利用して温度を計測します。Arduinoを使ってPT1000を制御することで、精密な温度計測が可能です。

2. PT1000の接続

PT1000は通常、2本の導線から構成されています。これをArduinoに接続するには、アナログ入力ピンを使用します。PT1000の接続には、アナログ入力ピンとグラウンド(GND)を使用します。

3. Arduinoコードの作成

ArduinoでPT1000を読み取るには、アナログ入力からの値を温度に変換するためのコードが必要です。以下は、PT1000が接続されたアナログピンがA0だと仮定した例です。

const int pt1000Pin = A0;

void setup() {
  Serial.begin(9600);
}

void loop() {
  int sensorValue = analogRead(pt1000Pin);
  float temperature = convertToTemperature(sensorValue);
  
  Serial.print("Raw Sensor Value: ");
  Serial.println(sensorValue);
  Serial.print("Temperature (Celsius): ");
  Serial.println(temperature);
  
  delay(1000);
}

float convertToTemperature(int sensorValue) {
  // 温度変換の計算式をここに追加
  // 例: 温度(摂氏) = (sensorValue / 1023.0) * 500.0;
  // ただし、これは単なる例であり、実際の変換式はPT1000の特性により異なります。
}

4. コードのアップロードと動作確認

作成したコードをArduinoにアップロードし、シリアルモニターで温度が正しく表示されるか確認します。なお、PT1000の特性により、正確な温度変換の式は製品仕様書を参照し、適切なものを選択してください。

これで、ArduinoにPT1000を接続して温度を計測・制御する基本的な手順が完了しました。PT1000を利用することで、精密で信頼性の高い温度計測が可能になります。